自分のネクタイくらい。


 本日、休日出張の野外仕事。


 天気がいいのでマスクを装着して仕事に臨む。そろそろ檜の花粉に変わる頃合いなので、注意しないと咳が続いて声が出なくなるのだ。


 昼は配給の崎陽軒のシュウマイ弁当。原材料高騰のためか、シュウマイ、魚など微妙に小さくなっている気がするのだが気のせいだろうか。


 3時過ぎに野外仕事終了。これから職場へ行って明日までにやっておきたい仕事を片付けなくてはならない。


 その前に横浜高島屋へ寄り道。フォーマル用のネクタイ(お祝いの方)をネクタイ売り場に買いに行く。先日フォーマルを着た時に長年愛用してきたネクタイがすでに命脈を絶たれた「お前はもう死んでいる」状態であったことを発見し、近々のフォーマル着用に支障のないよう買っておくことに。
 ズラッと並んだ白や銀のネクタイを物色していると、店員のおばちゃんが至近距離に近づいてくる。僕はネクタイとの相性が悪く、買いに行っても3回に2回は思うようなものがなく買わずに帰ることが多い。そのため何とか今日買って帰ろうとそこにあるものすべてに目を光らせていたのだが、そんな姿がおばちゃんには不審に見えたのかもしれない。うっすらと銀のイメージを纏った白地に薄い桜色の斜線が入ったレジメンタル風のものに手が止まり、じっと見ていると「それがいい」と耳におばちゃんの声が入ってくる。迷っている客に親切心からアドバイスをしているつもりなのかもしれないが、その言い方や言葉の選び方は“命令”もしくは“指示”ではないのかな。いつもなら「ふざけんない」と思ってその場を立ち去るのだが、今日買って帰らなければいけない事情があるのと、実は僕も気に入ってしまったということもあってそのネクタイを購入する。
 自分で買ったものなのに、どこか母親に選んでもらったような気恥ずかしさを感じながら職場へ。


 職場で2時間ほど仕事をしてから帰宅。


 友人へ送る本の箱を持ってコンビニへ。外市への出品もいつもこのコンビニから送っている。やたらあちこちに本を送っているこの客を店員はなんだと思っているだろうか。


 1時間ほどノートを取りながら「古典の読み方」を読む。


 その後、ブログ散歩。いろいろなブログで月の湯古本まつりがとりあげられている。ずいぶん盛況だったらしい。せめて打ち上げだけでも参加させてもらえばよかったなと思いながら、朝からの休日出勤を思い出し、いたしかたなしとあきらめる。