昼はチャカチャカ、夜はカチャカチャ。


 職場で通常業務をこなしながら、締め切りが近い仕事をパソコンに向かいキーボードをチャカチャカと鳴らしつつ進める。


 夕方退勤。本屋へ。

 『週刊文春』連載「文庫本を狙え!」の第2弾単行本の文庫化だ。当然のごとく単行本は読んでいるのだが、また文庫で読み直せるというのがうれしい。
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 無料餃子券の中華料理屋で夕食をとりながら、「文庫本福袋」の「文庫本のためのあとがき」と中野翠さんの解説を読む。


 まだミニストップは再開されないため、手前のバス停でおりてファミリーマートで『週刊文春』を買う。


 帰宅後、『週刊文春』から坪内さんの「文庫本を狙え!」を読む。今回は森銑三「明治人物閑話」(中公文庫)をとり上げている。森鴎外「百物語」にこだわる森銑三がそのモデルとなった会の正確な日付を求めて「学海日録」から「鶯亭金升日記」までも追い続けていく様子を点描したのち、坪内さんはなぜ森銑三がそこまでこだわったのかがわかる若き日を回想した文章を引用して締めくくる。「お見事!」と室戸を倒した椿三十郎の腕を褒める若侍たちのように声を掛けたくなる鮮やかな手並みである。
 ますます、「文庫本福袋」再読が楽しみになってきた。


 その後は、持ち帰りの締め切り間近仕事でパソコンに向かう。夜半までカチャカチャとマウスを動かし、何とか仕上げた。