梅雨の後先は虹の彼方に。

本日は出張で終日野外仕事。
降水確率0%を信じて出張場所近くのバス停で降りると小雨がそぼ降っていた。しかたなくコンビニに駆け込み傘を買う。


雨はすぐ上がり、薄ぼんやりと陽が差してくる。一日ほぼ立ち仕事で屈む動作を繰り返したため、足と腰がどんよりと疲れる。


昼は崎陽軒のシュウマイ弁当。ここでの仕事では必ずこれが出る。今年8食目のシュウマイ弁当を食べ終わる。ごちそうさま。口の中に付け合わせのアンズの甘酸っぱさが残った。


仕事を終えて、本屋へ。

この2冊の雑誌がそれぞれ並んでいる棚の前の客層ははっきりと異なっている。この2冊をセットで買う客というのは全国で何人くらいいるのだろうとふと思う。


とんかつ屋に入り、『サンデー毎日』を読みながら、定食が出てくるのを待つ。小谷野敦氏が《こんなに褒められたのは初めてのような気がする》と書いていた岡崎武志さんの「谷崎潤一郎伝」の書評を読み、続いて黒岩比佐子さんの「okatakeの日記」へのコメントで岡崎さんが村井弦斎のことを書いていたと知ったのでその記事を探す。あった、ありました。日本近代文学館の夏の文学教室の紹介記事を岡崎さんが書いている。黒岩さんは講師として「明治の大ベストセラー『食道楽』」という講座を開講することが弦斎に絡めて紹介されていた。
夏の文学教室と言えば、大学時代に当時都市空間論で注目を集めていた前田愛氏の永井荷風「つゆのあとさき」についての講座を聴いたことを思い出す。ただ内容はなにも覚えていないが。
運ばれてきたロースカツ定食を食べる。この店はカツもいいが、まずなにより御飯がうまい。おかわり自由の店なのでもう1杯いただく。満足。


帰宅して今日帰りがけに購入したこのアルバムを聴く。

cure jazz

cure jazz


ジャズサックス奏者・菊地成孔とシンガー・UAのコラボレーションアルバム。初っ端の「Born to be blue」の最初の数コーラスを聞いただけでUAという歌い手の素晴らしさにうっとりする。歌い方自体はヘレン・メリルのバージョンを下敷きにしていると思われるのだが、それは引用の範疇に留まり、歌っているのはUA以外の何者でもないという存在感がしっかりと伝わってくる。ここから「Night in Tunisia」、「Over the rainbow」と続くスタンダードナンバー集が最高。後半に行くに従って菊地成孔的世界が濃厚になっていくのだが、僕にはスタンダードに身を浸す歌姫とそこに割って入ろうとするサックス奏者とでも言いたくなる最初の3曲がベストだ。


今日の4000番台。

クレイジー・ベイビー

クレイジー・ベイビー


ジミー・スミスがトリオで吹き込んだスタンダードナンバー集が4030番。
なんと言っても1曲目の「ホエン・ジョニー・カムズ・マーチング・ホーム」だろう。ベイリーのマーチング風ドラムの後を受けてスミスのオルガンが奏でる哀愁あるメロディがたまらない。アドリブパートに入るとギターとドラムを従えてオルガンを弾きたい放題という感じ。