シーサイドホテルで。


多少のミスはあったが今週の山であった仕事が午前中に終了する。
午後も残って事後処理をするつもりであったのだが、このところムシャクシャしたことが続いていたので、陽光の降り注ぐ午後の風景を窓越しに見ていたら、居ても立ってもいられず退勤。


ここで、車を飛ばして海辺へドライブし、シーサイドの由緒はあるが少し古びたあまり客の多くないホテルのレストランで、新鮮な魚介類を使ったサラダなどをつまみつつ、新作の翻訳小説でも読んでいればサマになるのだろうが、現身は電車に乗って神保町へと急いでいた。


久し振りの神保町だ。まずは書肆アクセスへ。

  • 彷書月刊』7月号
  • Bookish』NO.10
  • 『フリースタイル』vol.5
  • 『大阪人』8月号

欲しかったリトルマガジン類をまとめ買い。この時点でストレスの大半が吹っ飛んでいるんだから単純な人間だな。


いつものコースを周りながら、暑くて大汗をかいたため、喫茶ぶらじるでひと休み。
冷やしブレンドにシフォンケーキを楽しみつつ、『彷書月刊』をパラパラ。岡崎武志さんのイベントで何度か行ったことのある高円寺の古本酒場コクテイル狩野俊さんによる「古本酒場はんじょう記」が面白い。
他の雑誌も眺める。『Bookish』は杉山平一特集。『大阪人』は“特集・古本愛”、『フリースタイル』は“特集・久世さんのドラマ。”だ。


岩波ブックセンターで『みすず』7月号を買って、『図書』7月号をもらう。


そして日本特価書籍へ。

やっと「谷崎潤一郎伝」を入手した。『ユリイカ』は“特集・西原理恵子”。ちくま新書は、書評家〈狐〉氏がついに本名で登場したのは何故かと「あとがき」を読んだら、この3月で職場を早期退職し、著述業専門になったのがその理由のようだ。


久し振りの大量買いで思い切りストレスを発散し、神保町をあとにする。
帰りは高島俊男お言葉ですが……7」を読みながら。


弾みがついているため、地元の本屋にも寄ってしまい、これも追加。

これだけ買えばもう満足です。


帰宅後、洗濯をしながら「お言葉ですが……7」読了。
その後ジャズを聴きながら、本日の収穫をいろいろと読んだり眺めたり。
『大阪人』の岡崎武志さんと山本善行さんの文章を読み、『彷書月刊』の荻原魚雷さんの文章(阿佐ヶ谷と高円寺の古本屋をまた回ってみたくなる)と中山信如×内堀弘×高橋徹×田村治芳「映画のこと、古書のこと」(高橋さんがほどんど発言していないのが気になる)を読んだ。


今日の4000番台。

4015と4016はジャズメッセンジャーズのバードランドライブ。「モーニン」のメンバーからベニー・ゴルソンが抜け、その代わりハンク・モブレーが入っている。全体的にとても質の高いハードバップジャズが展開されており、その中でもリー・モーガンのキレが素晴らしい。モブレーも頑張っているのだが、前任のゴルソンや後任のウェイン・ショーターに比べると影が薄い。この人は損な人でマイルス・デイビスのグループでもコルトレーンとショーターの間に挟まれて存在感を薄くさせられしまうのだ。演奏自体はなんの問題もないのになんだかかわいそうな感じ。


購入2。読了1。
【購入できる新刊数=2】