梅雨を踏む


目覚めると体がじっとりと汗ばんでいる。
ああ、もう夏は来ていたんだなあと思うような日々が続く。
夏日が梅雨を踏みつけている感じ。


今日も7時過ぎには職場をあとにする。
新刊を1冊買えるので本屋を覗いて小谷野敦谷崎潤一郎伝」(中央公論社)を探すが、見当たらず。この前「痴人の愛」を読んだばかりでもあるし、小谷野版谷崎評伝を読んでみたいと思ったのだが、思うにまかせない。


帰宅すると、無人であった部屋はムッとする湿度のある熱気で満たされていた。足を踏み入れるとすぐにどっと汗が噴き出してくる。あわてて窓を開け、換気扇を回し、クーラーのスイッチを入れる。


ビーフンとオクラのサラダで夕食を済ませてから、読みかけのまま放っておいた久世光彦「百閒先生 月を踏む」の続きを読み出す。今月川崎長太郎を2冊読んでいることもあり、「抹香町」の主人公を思わせる川上竹六こと《竹さん》の活躍に期待してしまうが、百閒先生の小説故、思う程にはスポットライトはあたらず。完成していたらこの後《竹さん》はどのように関わっていたのだろうとやはり気になる。


今日の4000番台。

オフ・トゥ・ザ・レイシス

オフ・トゥ・ザ・レイシス


バード、マクリーン、アダムスの何やらプレステッジ時代を思わせる3管のフロントラインが楽しい4007番。
伸びやかで流れるようなバードのトランペットに対し、ちょっと立ち止まりながら微妙な濁りを滲ませるマクリーンのアルトとドスドスと前進するようなアダムスのバリトンが織りなすコントラストがいい。


読了1。やっと貯金ができるようになってきた。
【購入できる新刊数=2】