今日も仕事帰りに本屋へ。
まずは新書売り場へ。平凡社新書が出ているのではないかと覗いてみる。今月のものが出ているのだが、置いてあるのは4冊のうちの2冊で、購入予定の多川精一「焼跡のグラフィズム」はない。がっかり。
続いて講談社文芸文庫の棚に行くが、多和田葉子「ゴットハルト鉄道」が見当たらず。同時発売の2冊はあるのに。そう言えば、先月発売の講談社文芸文庫のうち買おうと思っていた森銑三「物いう小箱」も一度も見かけていない。必ず数冊ずつは入荷している書店なのにどういう訳だ。しかもないのは決まって僕の欲しい本なのだから嫌になる。他の街の書店(地元では講談社文芸文庫を置いてある書店は他にない)で買えばいいようなものだが、何か意地になってこの店で買ってやろうとしているうちに月が変わってしまった。
雑誌の棚を見て歩くが、今日は特に買いたいと思うようなものはなし。こういう日もある。
何も買わずに店を出る。家に戻ってブログ散歩をしていて浅生ハルミンさんの「私は猫ストーカー」(洋泉社)を買ってくるのを忘れたことに気付く。店に2、3日前から平積みされていたのだ。しまった。
まあ、いい。買って来た本を家で眺めるのも楽しいが、買えなかった本のことを思っているのもまた悪くない。好きな女の子とのデートが楽しいように、好きなのに誘えなかった女の子のことを考えているのも楽しいのと同じだ(笑)。