猫の中の猫

今日は飲み会のため携帯から手短に。
先週の土曜日のことで書き残したことを少々。
土曜の夜の12チャンネルの番組で画家について扱っているものがあり(番組名失念)、長谷川りん二郎の「猫」を取り上げていた。この絵には思い入れがあり、昨年宮城県美術館で開催された洲之内コレクションで気にいった作品のひとつなのである。大袈裟な言い方をすれば、本物の猫以上に猫らしいこんな猫を見たことがないと感動させてくれた作品なのである。そしてもともと髭がなかったこの絵に髭を描かせたのが洲之内さんであるということもこの絵に親近感をもたせてくれていた。しかし、この番組では洲之内さんは作者に無理矢理作品の完成を迫る無理解な画商という扱いであった。そして名前さえ与えられない存在であった。物事は様々な視点により色々な見方ができるものではあるが、洲之内ファンとしてはさびしい内容であった。
この番組で初めて見た長谷川作品の素晴らしさが印象的だっただけに残念。
家に帰ると古書現世から「四百字のデッサン」が届いていた。