Godzilla on the shore。


 5時過ぎに目覚める。だんだん目が覚めにくくなってきた。こちらの時間になじんできたということか。


 朝7時半にホテルを出、仕事場へ。仕事場のレストランでクロワッサンとオーガニックティで朝食。発音が悪く、「オーガニック」を「オレンジ」と聞き間違えられる。とほほ。


 昼に、グランビルアイランドというショップやマーケットが集まっている場所に行く。ここでホットドッグを買い、広場のベンチで座って食べているとブラジル人と思われる男性がギターでボサノバを歌っている。ジョアン・ジルベルトをリスペクトしていることがすぐにわかる歌い方だ。曲も「ゲッツ/ジルベルト」の収録曲がほとんど。CDも出しているらしく、小さなテーブルの上に飾ってある。同じブラジル人に見えるおばさんが1枚買っていた。


 4時過ぎに仕事が終わる。ここでは定時に仕事が終わり、残業はないので助かる。また、今日もブックオフへ寄ってしまう。買おうかどうか迷っていた文庫をやはり買ってしまう。


 ホテルに戻り1時間ほど仮眠。同僚と待ち合わせて外へ出るとRobson.st.をぞろぞろと歩く人の姿が目に入る。今日は花火大会なのだ。カナダ、アメリカ、中国の三カ国対抗戦で、今日は初日で昨年のディフェンディングチャンピオンのカナダの日。地元だけあってVancouverの人々の気合も入っている感じ。


 会場となるイングリッシュベイへ向かうDenman.st.にあるというバーガー屋がおいしいと聞き、寄ってみる。すでに行列ができているが、夜10時から始まる花火大会まで2時間以上もあるため躊躇なく並ぶ。15分ほど待って一番スタンダードなベラバーガーのセットを注文。その後15分ほど待つと名前を呼ばれ(注文時に名前を聞かれるのだ)ものを受け取る。偶然テーブルが空いたので座って食べる。トマトとマスタードからなるソースの味わいが絶妙。酸味がかったところも僕の好みだ。肉もしっかり肉であるという主張を感じさせる味がある。これは評判に偽りナシの一品だ。ハンバーガーが好きな人にはおススメ。ただ、コンビにするとついてくるポテトは食べきるのが難しいくらいの量がくるので、覚悟が必要。


 何とか浜辺の芝生に場所を見つけてホテルでもらってきた新聞を敷いて座る。1時間ほど待ってやっと始まる。今日の花火のテーマは「ゴジラ」であると新聞に書いてあった。日本と違い、BGMを鳴らしながらそのテーマに沿って花火を展開するカタチらしい。原典である「ゴジラ」をリスペクトして流れるのは伊福部さんによるオリジナルの楽曲であった。カナダの夜の浜辺にゴジラが上陸した。外国の花火なんてたいしたことないだろうと高をくくっていたのだが、思いのほかしっかりしていて楽しめた。


 30分ほどのショーが終わるとダウンタウンに向かう道路は人であふれる。歩行者天国ではないのだが車が走る余裕はなし。道路脇に無人のバスが所在無げに3台並んでいた。


 ホテルに戻り、12時過ぎに就寝。