海を越えた古本。


 朝5時に目が覚める。目覚まし設定時刻まで睡眠が続かない状況が続く。仕方ないので起きてシャワーを浴び、パソコンに向かって昨日の日記を書いた。


 同僚と一緒にスターバックスで朝食をとった後、ここでの職場へ向かう。


 午前中の仕事を終えて昼食。ガーデンテラスデリという店に入り、緑の芝生の中庭を眺めながらラザニアと焼きそばが一つのプレートにもられたものをいただく。ラザニアが思ったよりボリュームがあり、胃にずしんとくる。


 昼休みの時間がまだ残っていたので、少し歩いてこの街の名物である蒸気時計を見に行く。予想していたより小さな時計が歩道の上にちょこんとのっていた。頭から湯気が出ていなければ、まず気にすることなく通り過ぎていたと思う。


 この場所に行く途中で、古本屋を発見。結構広くて本の量も多かった。あまり整理されておらず、雑然としているのも古本屋らしくていい。今日は時間がないのでチラッと覗くだけにとどめる。


 午後の仕事を終えてから、同僚とともに昨日場所を確認したブックオフへ行く。昨年同様一番安い値段設定が2ドルだ。日本円にして約200円。それでも棚を見ていると面白そうな本が多い。外市への仕入れも兼ねるからと自分に言い聞かせて本を抱える。買ったのは以下の本。


 田中小実昌本は今読んでいる野見山暁治「四百字のデッサン」に氏の義弟であるコミさんのことが出てくるのでタイムリーでうれしい。
 また、岡崎武志「古本極楽ガイド」(ちくま文庫)と山本善行「関西赤貧古本道」(新潮新書)も棚にあった。同好の士はどこにでもいるものだ。


 同僚と別れ、ホテルに戻ると睡魔が襲ってきてベッドの上に倒れてそのまま数時間寝てしまう。悪夢を見て目が覚める。


 同僚と待ち合わせて夕食を食べに出る。サーモンが食べたいというリクエストに応えて昨年行った海沿いのレストランへ。サーモンのグリル、海老のピザにCanadian という地ビール。サービスのパンがおいしい上に、ついてくるバターが柔らかくて味が深いのでついついお代わりをしてしまい、メインが来る前に腹がすでに出来上がっている状態になってしまう。それでもおいしくいただく。


 夜9時半を過ぎ、やっとあたりが暗くなり始める。同僚がレストラン近くの展望台(Vancouver Lookout)に上ってみたいというので付き合う。この街で一番高いビルの上に円盤型の展望台がのっている。そこに着くと360度の視界が開け、見事な夜景が見える。高感度撮影に設定して写真を何枚も撮った。


 その後、ホテルまで歩き、すぐにベッドに倒れこむ。