同僚とともに横浜駅から成田エクスプレスに乗り、成田空港へ。買い忘れていた旅行用の小物や外貨両替などを行ってから機上の人となり、８時間近いフライトの後、Vancouver空港へ到着した。
機内では持ってきた本の中から野見山暁治「四百字のデッサン」（河出文庫）を読む。
画家を中心としたさまざまな人物スケッチが収められていて面白い。もっと早く読むべき１冊だった。
現地時間の昼近くに空港に着陸。税関を抜けて空港の外に出ると昨年と同じ乾燥したさわやかな風が待っていてくれた。これがありがたい。
迎えの車で現地での仕事場となる場所へ移動。昨年と場所が変わりダウンタウンのど真ん中になっていた。
とりあえず、打ち合わせを済ませ、昨年と同じホテルへ投宿。一休みしてから同僚と町へ出かける。目抜き通りのRobson.st.は土曜とあって以前と変わらぬ賑わいを見せているのだが、つぶれたのか改装中の店舗も目に付き、歩道の脇には小銭をねだるホームレスの姿もチラホラ。これは一年前にはほとんど観られなかった光景だ。やはり世界的な不況の波がここにも押し寄せている印象。
マックで遅い昼食をとり、その後今年初めて来た同僚に街を案内しながら歩き回る。ここにもブックオフがあるんだよと教えたはいいが、場所がうろ覚えで見つからない。
一旦ホテルへ戻り、夕食まで休み。持ってきたパソコンを立ち上げて去年の日記を見てみるとブックオフがある通りの名前が書いてあった。記憶力の低下を嘆く。
同僚とフロントで待ち合わせてホテル近くの韓国料理屋へ。ここはチヂミがおいしくて今年もまた行こうと思っていた店。塩カルビ２皿にシーフードチヂミの大とお好み焼き風チヂミの大を頼む。ここでも昨年の記憶があいまいで、テーブルを埋め尽くすくらい小皿に盛られたキムチなどの付け合せが運ばれてきて驚く。大きなチヂミの皿はテーブルからはみ出すくらい。人数も前回の半分以下ということもあり、お好み焼き風は三分の一くらい残してしまった。残念。
その後、腹ごなしに街を歩く。夜の８時半を過ぎても午後３時過ぎくらいにしか思えない太陽の位置と明るさである。早速Hornby.st.にあるブックオフに行ってみる。残念ながら開店時間が午前１０時から午後８時までのためすでに閉まっていた。まあ、あと一週間はいるのだからあわてることはない。今度ゆっくり寄ることにしよう。
ホテルの部屋に戻ると１０時近くになっており、寝不足でぼんやりしてしまう。日記を書く気力もなくシャワーを浴びて１０時半にはベッドに入る。
