今日は午前中仕事。
退勤時間を待って職場を出る。綿の薄手のコートでも汗ばむくらいに暖かいが、花粉がひどい。薬を飲み、処方されたアレルギー用目薬をしているが、目の周りは赤く腫れ、皮膚はカサカサと乾き、かゆみがとまらず。
本屋へ。
・小池陽慈「世界のいまを知り未来をつくる評論文読書案内」(晶文社)
・『文學界』4月号
前者は同じ著者の「"深読み"の技法」(笠間書院)を読んだら、自分が学生時代に読んだ現代思想系の本が次々と引用されていて懐かしく楽しかったのでこちらも買ってみる。
後者は西村賢太・遺稿「雨滴は続く」最終回が掲載されている。掲載されている本文の手書き原稿の冒頭が写真で載っていた。推敲の跡が夥しいその原稿用紙が満寿屋製であることがちょっと意外であった。中上健次が若い頃原稿用紙の代わりにコクヨの集計用紙を使っていたように西村賢太も原稿用紙は何でもいいとコンビニでも買えるコクヨの原稿用紙を使っているようなイメージを勝手に抱いていた。拘りの強い作家だったので、原稿用紙にも拘りがあったのかもしれない。それとも藤澤淸造が満寿屋製の原稿用紙を使っていたのか。
偶然買った2冊がともに色合いの違う緑色だった。最近どこかで「緑は何を混ぜても緑だから永遠の色なんだ」と書いてあるのを読んだことをふと思い出す。
帰宅して、レコードでビリージョエルのアルバムをかけながら夕食に鶏もも肉と新玉ねぎの無水鍋を作る。1時間以上煮た鶏肉は箸で切れるほど柔らかく、塩とバターしか入れていないのにとてもうま味が濃かった。満足。
上司から電話があり、明日の弁護士による事情聴取は中止になったので休日出勤の必要はなくなったと告げられる。これで明日は休める。ちょっとほっとした。