聞こえるけれど聞こえない。


 8時半まで寝ている。


 起きて洗濯をし、湯船に浸かりながら橘家円蔵「猫と小判」を聴く。


 風呂からあがり、DVDに切り替えて古今亭志ん朝「文違い」を視聴。


 昨日の日記を書いてから昼過ぎに家を出て職場へ。たまった仕事を片付けに行く。


 コンビニで買ったドリアを食べていると昨晩の無節操な飲食の影響か腹がギュルギュルと音を立てる。広い部屋に僕と斜め後ろの同僚の女の子しかいない職場は物音一つしない静寂に包まれているためたぶんほぼ確実に彼女の耳にこの腹中より発せられる内臓急を告げる音が聞こえているはず。お互い聞こえていないふりをしているのをお互い意識している状態が辛い。


 夕方6時過ぎまで仕事をし、誰もいなくなった部屋の明かりを消して警備員室に顔を出してから退勤。


 本屋に寄る。とりあえず、今日は買わずに気になる本をチェック。

未見坂

未見坂

 「雪沼とその周辺」は僕の愛読する短編集だからその系統をつぐこの「未見坂」は興味深い。

世相・競馬 (講談社文芸文庫)

世相・競馬 (講談社文芸文庫)

 映画「秋深き」の原作が織田作之助の短編ということでの増刷。織田作の短編集がまた店頭に並ぶのはうれしい。たぶんそのうち買ってしまう。


 休日出勤のご褒美にブックオフに行くことに。ここは必ず買いたくなる文庫本があるのでストレス解消にいいのだ。

 矢作本は坪内祐三解説もポイント。ちなみに川本本は鹿島茂解説。福田本は中野翠解説。


 桂米朝「親子茶屋」を聴きながら坂を登って帰る。